■ すべての不調にかかわるテーマ
インフルエンザが猛威をふるうと、どうしても意識せざるを得なくなるのが、「免疫力」というキーワード。同じ職場や学校に通っていても、インフルエンザになる人もいれば、そうではない人もいます。また、手洗いやうがいを同じように励行していても、風邪をひく人と、ひかない人がいます。その差には免疫力が深く関係していると考えられます。
インフルエンザや風邪だけでなく、免疫力はすべての不調にかかわるテーマです。人体が生まれながらに持っている自然治癒力の基本的な機能の一つ、免疫システムをいかに活用できるかが、健康寿命にも影響を与えます。
■ メンタルの免疫力
近年、体だけでなく、メンタル(心)の面でも免疫力が注目されています。心の免疫力とは、逆境やストレスに打ち勝ったり、上手につきあったりできる力です。嫌なことがあっても過度にへこたれず、一時的に落ち込んだとしてもすぐに立ち直れるような人は、心の免疫力が高いといえます。
また、学問の世界でも「精神神経免疫学」と呼ばれる分野が発展してきています。ウイルスや細菌から体を守る防御機構である免疫システムと、心の関係を探究する学問領域です。
■ 腸が介在
免疫分野の専門家の中には、免疫力と心をつなぐ存在として、「腸」の大切さを指摘する意見も少なくありません。私たちの免疫細胞は、その約6割が腸の中に待機し、侵入してくる敵と闘っているとされます。また、「幸せホルモン」とも呼ばれるセロトニンなどの神経伝達物質は、多くが脳でなく腸でつくられています。このため、腸内のバランスを保つことが、メンタル面の安定や強さをもたらし、免疫力の活性化にもつながると見られているのです。
■ 自己肯定感
また、自分を信じる気持ちを持つことの大切さを指摘する専門家もいます。ありのままの自分をポジティブにとらえることで、前向きでいられるようになり、免疫力が高まりやすくなる、といいます。瞑想や呼吸法によって幸福感が高まるという報告も多く出されていますが、それは、瞑想・呼吸を通して「今の自分」を素直に受け入れ、自己肯定感が高まるからとも言えます。
■ 体・心・脳をつなぐ
イルチブレインヨガでは、体・心・脳のつながりを重視した体操や瞑想(メディテーション)のレッスンを行っています。簡単な動きと呼吸の組み合わせにより血行を促し、腸をはじめとする内臓の働きを活性化。自然治癒力を内側から目覚めさせていきます。